幼児の矯正とは
この時期の矯正は、歯列を整えるというよりも、かみ合わせが悪くなる原因を取り除き、本来の成長を促すのが目的です。
取り外しの装置を使用して歯並びの乱れの原因となる口呼吸、舌、唇の習癖を取り除き、歯並びの乱れを予防していきます。
例えば、舌が低い位置にあると、舌が下の前歯を押し、かみ合わせが反対になってしまいます。装置を装着すると舌が上に上がるので、下の前歯を押す力がなくなり、反対咬合が改善されます。
対象年齢は?
3〜5歳くらいの乳歯だけの時期に歯並びが気になる場合、①すぐに治療が必要なケースと②永久歯の生え変わりまで待つ場合とがあります。
「受け口」や「あごが左右にズレている」状態では早期の治療が必要な場合がありますので、早めに矯正専門医にご相談されることをおすすめします。
使用する装置
装置の装着時間は、就寝時に使用していただきます。できれば、起きている間にプラス1時間程度使用していただくと、より効果的です。
ただ、小さいお子様なので、なかなか装置をお口に入れることには抵抗を感じられるかと思います。
当院では無理に治療を行うのではなく、お子さまの様子を見ながら、親御さまと相談して治療を進めていきます。